国家戦略ファンドとM&Aの重要性
コロナ経済危機に対して現在行われている経済対策は、主に①財政による需要面と供給面への対応、②中央銀行による市場への対応(流動性対策)である。
しかし、史上初のPL直撃型のコロナ経済危機の本質は「資本の棄損」。特に日本経済の主力産業である製造大企業において崩壊の危機が迫っている。
- 製造大企業のグローバル・サプライ・チェーンの分断
- 製造大企業の競争力の大幅低下
- 製造大企業の資本棄損(債務超過で資金調達できなくなるリスク)
⇒ 日本型製造大企業ビジネス・モデル崩壊のリスクが増大
国家戦略として対応すべきは以下のとおり。
- 製造大企業への「資本注入」と統合再編の緊急推進!
⇒「資本再建」と「シェアアップ」
- グローバル・サプライ・チェーンの緊急再構築!
⇒「中国一極集中」から「東南アジア分散」
- 新ベンチャー(AI/バイオ/ナノテク)の傾斜発掘!
これらの政策推進には以下がポイントである。
「国家戦略ファンド」と「M&A」の活用
- 新ビジネス・モデルの緊急構築
⇒ シュンペータ・イノベーション・モデルの大活用
- 新ベンチャーのビジネス・モデルの傾斜開発
⇒ 大企業死蔵ベンチャーの発掘
- 30代~40代の新経営者の集中全力発掘
⇒ 昭和20年代の財閥解体・新生モデルを下敷きに
日本の産業の再生と成長には、戦後75年の垢を落とす大改革が必要である。