倒産企業の特徴

緊急事態宣言は解除されて経済活動は再開されているが、新型コロナ感染症の新規感染者が徐々に増えている。集団免疫が獲得できるまでの2年ぐらいは消費者の自粛ムードは解消されず、需要は低迷したままだろう。

これまで緊急事態として経済対策が打たち、多額の財政支出が行われているが、その効果も徐々に薄れてくる。財政赤字が膨らんでいる中で、これまでのような大盤振る舞いはできないだろう。

従って、多くの企業にとって本当にしんどくなるのはこれからである。

さて、これまでの長い経験の中で、破綻関連の案件にも多くかかわってきた。その経験から言うと、破綻する企業(集団)に共通していることは、マネジメントが思考停止状態になっていることだ。

トップ・マネジメント層は環境変化に対してなすすべを失っている。事業部門、子会社社長などは、本部からの指示がなければ動けないと言う。こうした主体性のない経営が企業(集団)を破綻に導くのであろう。

売上蒸発による資本毀損が始まっており、一部の企業には残された時間が限られているが、できることは山ほどあり、それを妨げるのは自分(経営者)である。自らを過小評価する必要はない。成功者のマネをしてイノベーションを起こさなければ衰退するしかない。

 

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